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地域で違う?薬剤師の求人状況 ~京都~

歴史の長い京都府

歴史情緒あふれる都市が多数存在するのが京都府です。
他の件とは明らかに違う県民性があるのも、古い歴史があるからでしょう。

人口も多い県ではありますが、それ以上に観光客の数が驚くほどになっています。
観光客も日本各地だけではありません。
世界的にも多くの人が訪れる県であり、日本人と外国人の比率も、他県ではなかなか見られない状況となっています。

アクセスと地域性を見ると、京都市ではあまり車は使いません。
鉄道網が発達しているからであり、日常で欠かせない路線がいくつも走っています。
こうした路線が、各都市のアクセスを良好なものとしており、人口格差がそこまで強く出ていません。

京都市以外でも、宇治市や八幡市、長岡京市などの大きな都市も抱えており、それぞれに観光や農業など、はっきりとした特色を持っています。
どこでもいきやすいということが、薬剤師の求人にも影響しており、他の地域にはない不足感が現れたりもするのです。

交通アクセスの良さが流出と流入を招く

京都市ということで限定してみると、他の地域では見られにくい傾向がわかります。
碁盤の目になっていることから、アクセスも良好で人口も密集しています。
滋賀県や大阪府から通勤している人も多いのも、京都市の特徴でしょう。

非常に薬剤師が多い地域でもあり、年収相場は需要と供給のバランスにより、500万円程度までと他県に比べると決して高いとは言えません。
全体的に充足感が強い地域でもありますが、アクセスの良さが一定地域に医療機関を集めることとなり、西京区や伏見区といったエリアでは、薬剤師が不足するような傾向がみられたりするのです。
アクセスの良さが裏目に出るのは、他の地域や県では珍しい傾向といえます。

需要と供給のバランスにより年収相場に影響の出やすい地域でもあり、京都市よりも宇治市のような南部で不足している地域のほうが年収相場が上がります。
京都府の中でもかなり不足している地域である舞鶴市などでは、京都市よりもはるかに高い600万円台の求人も出てくるのです。
こうした需要と供給のバランスの影響は、東日本よりも大きな形となって表れているといえるでしょう。

この背景をもう少し細かくみれば、薬剤師の数は、ここまで発達した県としては少ない傾向が見られます。
薬学部のある大学の数もあり、多くの薬剤師を輩出しているのにもかかわらず少ないということは、京都府にとどまらないということがわかるでしょう。
大阪府に流出してしまうということもありますし、もっと年収相場の高い地域に出てしまうということもあるのです。